1266780 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

詩と映画と日記

詩と映画と日記

セントラル・ステーション

生きる苦しさや、貧しさに負けて
正直、誠実、そんなことを忘れてしまった女がいました

彼女は、大きな駅の雑踏の中で獲物を探します
文字の書けないひとを相手に手紙を代書をしますが
貧乏な人から手紙の代金と送料を貰い受けながら
手紙は送らずに机に溜めています

ある時、ひとりの女に夫への手紙を頼まれた書きました
でも、その女は、代書屋の彼女の前で事故に遭い
小さな男の子をひとりで残して死んでしまいます

途方に暮れ、食べるものもなく、駅で寝ている少年
代書屋の女は見るに見かねて少年を連れ帰りますが
欲に駆られて、少年を人身売買の男に売りました

でも、その少年が、内臓を切り取られることを思い
自責の念に耐えず危険を冒して連れ戻しました

さあ、それから、どうしたら良いのでしょうか
2人は、この子の父親を探す旅に出ました
危ないヒッチハイクの旅です

人は落ちぶれても、何処かに善意を持っている
その輝きに救われました


© Rakuten Group, Inc.